制動距離計算式
  
制動距離とは、
    1:危険に気が付く
    2:急ブレーキをかける
    3:ブレーキが効き始め車が減速
    4:車が停止する
 以上の1〜4の内の3〜4の事です。
 つまり、ブレーキが効き始めてから停止するまでの距離です。
 1〜4までの全ては停止距離です。
 1〜3までの減速が始まるまでを空走距離というようです。

計算式の理屈
 基本:
制動距離は、制動時の時速とタイヤの摩擦係数で決まる。
つまり、スリップは計算に入れません。
道路状況はタイヤの摩擦係数に含まれています。
従って、
乾いたアスファルト、コンクリートの摩擦係数は0.7。
ぬれたアスファルトの摩擦係数は0.45〜0.6というように細分化されます。
今は乾いたアスファルトの摩擦係数μ=0.7で計算します。

工業力学計算式
 制動距離=初速度(m/秒)の2乗÷(2*g*μ)

 g=重力加速度=9.8 単位はm/秒の2乗


制動装置 保安基準 第12条の計算式
 初速度60kmの時
 制動距離≦0.15*60km+0.0077*60km*60km
       ≦36.72m
 初速度120kmの時
 制動距離≦0.15*120km+0.0097*120km*120km
       ≦157.68m


空走距離とは危険に気が付いてからブレーキを踏み込んでブレーキが効き始めるまでの距離です
  一般的に自動車の秒速(m/秒)*0.7(反応時間→単位は秒)で表します。